3人の息子さんを、兵庫県の名門難関校の灘中学・高等学校から日本で最難関といわれる東京大学理科III類(医学部)に入学させた佐藤亮子さんの発言が、最近ネットなどで話題だ。

 

「受験に恋愛は無駄。1日は24時間しかありません」 息子3人東大理IIIに入れた「佐藤ママ」の「正論」が話題

 

この「受験に恋愛は無駄」が、読む者の優越感や劣等感や郷愁や将来への不安感などいろいろを刺激したらしく、受験をはるか昔に終えた者からこれからの学生まで、わんさかと参加しての賛否両論大炎上となった。

 

批判するひとたちの意見はこんな感じだ。

 

「ただの親バカの教育ママ」

「受かったのは息子であって、母親じゃないだろ。自分の人生と息子の人生をはき違えてる」

 「こんなんで受かっても、人生楽しくないだろ」

「息子が3人とも灘から理IIIは確かにすごいよ。でも息子たち本人が望んだ人生かね」

 

共感するひとたちはこうだ。

 

「灘から理IIIに行くような息子、しかも3人育てた母親は、さすが本質を突いてるな」

「医学部に行けば人生バラ色。あとからいくらでも恋愛なんか取り戻せる。息子たちはあとで感謝するはず」

「受験は受からなきゃ意味がないんだよ。受かるためにストイックになるのは当然」

「人生の一大事である受験を前に、しょせん高校生程度の恋愛オママゴトがそんなに大事とは思えないから正論」

 

うむうむ、どれも理解できる部分あり、そうでない部分もあり、みんな誰しも受験となると一言あるよねぇ……という感じだ。

 

さて、その恋愛オママゴトに逃げたおかげで一浪時代をまるごと棒に振り、現役のときに一度合格を蹴ったはずの大学へ結局入学した、大バカ娘だった私としては、声を大にして言いたい。

 

「受験時代というか、10代の一番ワケわからない時期に、恋愛などに脇目を振らないストイックさは一種の才能。大切にするといいよ」

 

超難関レベルの受験というのは、「受験」一般の大きな主語で語るにはあまりに狭く先鋭的な、もはや知的トップアスリートの世界なのだ。練習量と思考力と精度、要は自分との闘いであるため、そこに打ち込める精神力の強さ、ストイックさは、人生の宝物レベルの才能である。「恋愛などいらない。あとで好きなだけやれ」と言われて「うんわかった」とセルフコントロールができるひとは、そういう個性の持ち主だと思って大手を振って歩いて行って欲しい。その人生の良い悪いは、他人が判断することじゃない。