■大々的に取り上げた「インフルエンザ予防接種は効果がありません」という記事

毎日新聞にこんな記事が載っていました。

 

インフルワクチン:乳児・中学生に予防効果なし 慶応大など、4727人調査

 

日本が誇る慶応大学の医学部の研究チームが発表した論文を毎日新聞的に解釈した記事と考えられます。まず、この記事を書かれた記者さんは果たして元の論文をお読みになったんでしょうか? もとの論文は「Effectiveness of Trivalent Inactivated Influenza Vaccine in Children Estimated by a Test-Negative Case-Control Design Study Based on Influenza Rapid Diagnostic Test Results」(DOI: 10.1371/journal.pone.0136539)。

 

毎日新聞の記事によるとインフルエンザワクチンは、

 

「6ヶ月から11ヶ月の子供(乳児)にはA型インフルエンザワクチンは効果がない」

 

という内容と、

 

「13歳から15歳はA型もB型もインフルエンザワクチンは効果がない」

 

という結果しか読み取れないような内容になっています。でも、元になった論文を読んでみると、本当にそうなんでしょうか? 慶応大学の研究チームが論文で述べた内容とかなり解釈がかけ離れているんです、実は。

 

効果がないという年齢層のグラフが無いのが怪しさ満点で「こりゃ変だぞ」と思って元となった論文を読んでみました。

 

効果が確認できず、って表現方法は通常あまり医学論文では使用しません。