先日の新聞に派遣社員への教育研修義務化が中小業者の大きな負担になるといった記事があった。訓練は派遣業の許可基準となるそうで、履行できない派遣会社は許可取り消しの対象になるという。その記事の中に愛知県で小規模な製造業派遣会社を営むという男性のコメントがあった。

 

「今と同じ仕事ができるのが一番で、キャリアアップして別の仕事を覚えるのは嫌という労働者がほとんど」。

 

最初に読んだ時は、なんで?と思った。現状維持は退化と思っているから、ついつい脊髄反射してしまったのだが、この記事が伝えているのはそういうことではない。

 

すぐ、反省した。そうだよな、と思い返した。だってさ、教育を受けてそれがキャリアアップに繋がる、できることが増えたら給料に跳ね返るというのなら別だが、教育を受けても、それが何にも繋がらないことが分かっているとしたら、それってどう?

 

プラスアルファの面倒なことにしか思えないという人がいても不思議はない。教育に意味があると思っている人は教育が役に立つこと(あるいはとっても楽しいものであること)を知っている人だと思うが、現状の派遣の世界で研修を受けてレベルアップをしたことが本当にその人のキャリアのプラスになるのか。