名前を知らない女性を呼ぶ時、なんて呼べばいいのでしょう? なんて呼ばれればイヤじゃないのでしょう? 考えてみると、呼ぶ方も呼ばれる方も、なかなか悩ましい問題です。

 

■オバチャン? オバサン?
うちには子どもがいないから、子どもに囲まれる機会は圧倒的に少ない。友だちには独身も多く、私の気分は20~30年前とほとんど変わらず、自分が子どもから見てどう見えるかなど、あまり考えたことがない。

 

子どもに「オバチャン」と呼ばれる機会がないこともあり、日頃オバサンと呼ばれる機会はほとんどない。甥っ子姪っ子たちには、まだ言葉を話せるようになる前から、オバチャン、オバチャマの類は一切呼ばせず、ずっと「きみこちゃん」と呼んでもらってきた。

 

孫がいる同級生も出始めてきた今だけれど、私は、今4歳の姪っ子にも「きみこちゃん」と呼んでもらっている。どんな場所でもどんな相手にもオバサンなんて、絶対に呼ばせない(笑)。

 

■ご機嫌になれる呼ばれ方がある
先日、学生時代の同級生(女性)数名と会った時のことだ。

 

「オネエサンって言われちゃった~!」

 

その友人はとてもご機嫌に言った。

 

エレベーターに一人で乗っていたら、親子連れが乗ってきたのだと言う。親子連れは、5歳くらいの男の子とそのパパ。子どもはパパに「何階? 何階?」聞きながら大騒ぎをした後、彼女はそのパパに「○階お願いします」と言われて、彼女がフロアのボタンを押したのだ。

 

そのフロアに着いたとき、

 

パパ「オネエサンにお礼を言おうね」
男の子「どうもありがとう!」

 

そう言って、親子はエレベーターを降りていったのだと言う。

 

「オネエサンよ、オネエサン!」

 

彼女の声は弾んでいた。まさに、小躍りするするほどに。

 

彼女の娘さんはすでに20歳を超えている。彼女の年齢は推して知るべし。あ、同級生だから私と同じ(笑)、つまり50代だ。

 

さて、その同級生の「オネエサンよ、オネエサン!」という言葉を聞いて、その場に居合わせた他の同級生が言った。

 

「そのパパ、やるわね~」
「イケメンだったでしょう?」

 

そこで「オネエサン」と言って友人を小躍りさせた男性に、俄然高得点がついたのだ。その男性が咄嗟に言った「オネエサン」にはどんな意味があったのだろう。自然に出た言葉なのか、かつてイタい思いをしたのか、それとも……(笑)。