バスに乗っていたら、大音量で音楽を聴いている乗客がいたらしく、シャカシャカと音漏れしていました。「音漏れしていますよ。ボリュームを下げてください」と、運転手さんがアナウンスしたけれど、残念ながら本人には伝わることなく、逆に「こんなに大音量でどんな音楽を聴いているんだろう?」と乗客が気になって仕方ない状態になってしまいました。責任感の強い運転手さんだったらしく、もう一度「音量を下げてください」と、つぶやいていたけれど、やっぱり音漏れ当事者には聞こえず、逆にリズムが激しくなっただけでした。

 

今度は駅に着くと、スーツケースを転がしている女の子が自撮りしながら歩いていました。こんな殺風景な場所で大きなスーツケースを引きずる姿を撮影しなくても、旅先でたくさん写真でも動画でも撮ればいいのに……というのは余計なお世話でしょうか。普通の歩きスマホも危ないけれど、大きな荷物があるときの自撮りや動画撮影は周囲に気を配らないと思わぬ事故を招く危険があります。

 

自分のことが大好きで、自分の世界を大切にするのは素敵なこと。でも、自分の好きな音楽しか聞こえない、自分の顔しか見ない状態で世界を閉ざしてしまうというのは、危険な目に遭いやすいだけでなく、めったに出会えない幸運のきっかけや自分の世界を広げる面白い出来事に気づけないまま通りすぎることになるんですよね。