先日、ある女性経営者が男性社員に暴行を加え、死に至らしめるというニュースがありました。また、大相撲の親方が、自分で雇っていた運転手の男性に暴行を加えてけがをさせ、逮捕されるという事件もありました。

 

このように、仕事上の関係の中で、上司が部下に暴言・暴力をふるうなどという話は、あちこちで耳にします。ここまで悪質ではありませんが、私が見てきた中でも、すぐに怒って怒鳴り出し、時には相手の頭をたたくなど、手を出すような部長がいました。 

 

こういう人たちには、特徴的な点が2つあります。

 

1つは、ガマンができない、怒りっぽいという個人的な性格の問題です。その態度を何度も注意され、その場では反省したと言いながらも、しばらくするとまた同じことをします。もしかすると、あまり悪いと思っていないのかもしれません。これは、私生活までを含んだ性格的な問題なので、なかなか直すことはできません。

 

そしてもう1つは、上下関係や主従関係、相手との力関係に敏感だということです。こういう人は、自分よりも上の者や強い者には、絶対反抗しません。自分よりも下の者、反抗しないことがわかっている者にだけ、暴力をふるったり暴言を吐いたりします。必ず相手を選んでいます。

 

前述の怒りっぽい部長も、怒鳴り散らすのは特定の部下に対してと、部門内に閉じた会議の中という、自分が権力をふるえる場面だけでした。これも本人の性格やもともとの素養が大きいので、簡単には直りません。