まずは、お好み焼きに対する固定観念ではないのか。単体で食べるもの、というイメージである。他の地域ではそうかもしれないが、家庭でもお好み焼きを作るほど、日常の食生活に浸透している関西では、自然とご飯がつくようになったのではないか。

 

恐らく、こんな会話から誕生したのではないかと推測する。

 

息子「おかん、ご飯ちょうだい」
おかん「何すんの?」
息子「何すんのって、お好み焼きと一緒に食べるんやん」
おかん「ほぉ、それ美味しそうやな。うちもやってみよ」

 

あるいは、

 

客「おばちゃん、ご飯ある?」
店主「うちらの晩ご飯用やったらあるけど」
客「悪いけど、ちょっと分けてくれへん?」
店主「何すんの?」
客「このソースやったら、ご飯と合うと思うねん」
店主「なるほどなぁ~。それやったら、定食としてメニューに載せよか」
客「そうして、そうして!」

 

食に貪欲な関西人なら、「これ、ご飯と一緒に食べたら、美味しいんとちゃうか?」と思えば、何のためらいもなく、試してみるのではないか。たまたま、それが美味しかったので、関西全体に広まったものと考えられる。同じように、「焼きそば定食」も生まれたのであろう。

 

追記:
ちなみに、お好み焼き定食と似ている(?)「たこ焼き定食」は、じつは関西でもあまり見かけない。それは、たこ焼きが“おやつ”的な存在だからである。家庭で「たこ焼きパーティ」をすることもあるが、それはイベントであって、日常の食事ではない。「たこ焼きバー」も存在するが、酒のアテである。たこ焼きは、おかずとして食べないので、定食としては定着していないのではないかと考える。