■日本における奇形児の出産頻度が増加している、とデマを流す人がいる
先日、妙な説(乳製品の発がん性や寿命を短くする)をネット上の記事として披露していた方の著作を読み返したところ、
「奇形が生まれる!?コンビニ弁当」
という見出しに続いて、
「人間でも増えている奇形児出産」
という派手な小見出しが記されていました。
一次ソースあるいは引用した論文があるはずなのに論文のタイトルを明記しない、食品系の専門家の健康記事(ブログではありません、記事です)に対する批判をブログを書きました。
関連エントリー:「フードプロデューサーさま、健康に関する異説を唱えるなら、せめて1次ソースを調べてからにしてくださいませ。」
この奇形児出産頻度が高まるというセンセーショナルな内容が書かれた書籍『じつは怖い外食』(南清貴著、ワニブックス、2014年初版)では、しっかりと元ネタを表記していた著者(妙な説を記事にした方と同一人物)。その姿勢に心の隅で「ごめんね、キツイことブログで書いて」と反省しました。でも、やっぱりこの著者は疑似科学・ニセ医学の常套手段を上記の著書の中でも使っていることに気づいてしまいました。
注意:「奇形児」という言葉は医療現場では通常使用しません。また、この言葉で苦しんだり、悲しい経験をした方・親御さんもいらっしゃるでしょう。今回取り上げた本の著者がしきりに使用しているため、不本意ながら使用します。