日本人にとって身近な食材の1つである卵。ヒヨコが1羽育つのに必要な栄養素がすべて詰まっており、「完全栄養食品」といわれるほど栄養価の高い食材です。その一方で、コレステロールが高く1日1個以上食べると体に悪いという話も聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか。知っていそうで意外に知らない卵の基礎知識をご紹介しましょう。

 

■卵は完全栄養食品! アミノ酸、ビタミン、ミネラルの宝庫

卵は、食物繊維・ビタミンC以外の栄養素をすべて含んでいるため「完全栄養食品」とも言われています。なかでも、アミノ酸、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれているのが特徴です。

 

卵が良質のたんぱく質源として注目されているのは、人間の体内で合成できない8つの必須アミノ酸をバランスよく含んでいることに由来します。アミノ酸のバランスを示す「アミノ酸スコア」は最高点の100点です。 また、鉄分・カルシウムなどのミネラル、ビタミンA・B2・B12・Dなどのビタミン類も豊富で、卵黄に多くの栄養が含まれています。

 

卵を加熱すると、ビタミンB群などがやや減少するものの、基本的に栄養価の大きな変化は見られません。玉子焼きにして食べるだけで、体が必要としている栄養を摂取できる優秀な食材です。

 

■卵は優れた機能性食品! 老化防止・脳の活性化などにも

卵は栄養価が高いだけではなく、健康にとってよい効能がたくさんあることでも注目されています。

 

まず、卵白に含まれる「リゾチーム」という酵素は殺菌作用があり、風邪薬にも使用されている成分です。また、「メチオニン」という必須アミノ酸は、活性酸素を抑えて老化を防止したり、デトックス作用などの効果があることで知られています。

 

卵の成分で注目したいのが、人間の細胞膜の主成分でもある「レシチン」というリン脂質の中に含まれる物質「コリン」です。コリンには、脳の活性化、中性脂肪やコレステロール量の調節、血圧低下、新陳代謝促進などさまざまな効能があり、アルツハイマーや生活習慣病の予防などの効果が期待できます。