また、関西人の気質も関係している。財力を武器に勢力を拡大するような、巨大な組織に嫌悪感を抱く。強い者への反骨精神を持っている。“たこ焼き”の名を冠し、全国にチェーン展開する「銀だこ」は、まさにそんな存在なのである。敵と見なしてしまう。

 

しかもこの組織は、関西のたこ焼きとは似て非なるものを“たこ焼き”と名乗り、築地で創業したわけでもないのに、「築地」を名乗る。関西人は、そういうことを許さない。なので、攻撃的な態度を取ってしまう。

 

この会社の「ブランド紹介文」を読むと、関西人はさらに激怒するだろう。

 

創業以来No.1のこだわりを持ち続け、たこ焼という日本の食文化を世界に広める「築地銀だこ」

 

となっている。

 

「一番こだわってるのは、関西の店や!」
「エセたこ焼きを日本の食文化って言うな!」

 

となるだろう。この会社は、関西人の嫌がることをやってしまっている。

 

改めて言うが、味を否定しているのではない。“たこ焼き”と名乗ることをやめてほしいのである。

 

「美味しければ、何でもいいじゃないか」と、ものわかりの良い人は言うだろう。だが、それでは「ものへのこだわり」「郷土愛」がなくなってしまうのではないか。どこの地方にもこだわりの味があるはずだ。違っているものにはノーと言うだろう。関西人は主張がキツいので、声が大きくなるだけである。