■キーワード2:併せ買い商品の開発
2つ目は、併せ買いのための商品開発だ。コンビニコーヒーの登場から、コンビニドーナツが出現したように、コンビニコーヒーと一緒に買ってもらうような商品開発を進めるべきだろう。ドーナツだけ考えても、コンビニコーヒーと相性の良いものと良くないものがある。例えば、セブン‐イレブンの場合、リングドーナツはコーヒーと相性が良いので販売量が多いが、レモン系のドーナツは相性が良くないので出にくいといったものだ。

 

先日、あるセブン‐イレブンのスタッフと話をした際、レモン系のドーナツの売れ行きが他に比べて芳しくないのは、コーヒー系と合う食べ物がメインとなっているためで、例えばアイスレモンティーのようなものがあれば、ドーナツも飲料もさらに売れるのではないだろうか、という意見が出てきた。

 

“併せ買い”商品の開発は、飲料と併せ買い商品の両方の販売量を増加させる可能性を秘めているのだ。

 

■キーワード3:コーヒーメイン客の囲い込み
セブン‐イレブンのnanaco、ローソンのPonta、ファミリーマートのTカードなど、コンビニ各社はポイントカードを活用することで顧客の囲い込みを図っている。これはマーケティング手法として有効な策であるが、コンビニ各社はより踏み込んで、コーヒーユーザーに焦点をあてたプロモーションを行うべき時期に来ている。

 

消費者が「どこのコンビニに行こうか」という視点で店舗を選ぶ場合、上記のポイントカードが有効となる。しかし、消費者が「どこでコーヒーを買おうか」という視点で店舗を選ぶ場合、状況は異なる。とにかくコーヒーを飲みたい時には、選択肢はコンビニだけに限らない。ドトールコーヒー、エクセルシオール カフェ、スターバックス コーヒー、タリーズコーヒー、マクドナルドなど選択肢は増えるのだ。コンビニコーヒーがコーヒー専門店などと遜色ないからこそ、コンビニ各社は「コーヒー独自のポイントカード」を作るなどしてコーヒーを中心としたユーザー囲い込みを図るべきなのだ。「5杯飲んだら1杯無料」というようなコーヒー専用のポイントカードがあればリピート率は向上していく。

 

■最後に
コンビニの商品開発のスピードは早い。こうして記事を書いている間にも、魅力的な商品が開発されていることだろう。そしてコンビニが各業界に与える刺激によって市場は活性化している。ドーナツチェーン店も商品開発にはさらに力を入れている。コーヒー専門店は、プリペイドカードやポイントカードによる囲い込み戦略を強化するなどプロモーションが活発化している。今後もコンビニコーヒーの動きから目が離せない。