みなさんに質問です。この1週間ずっと職場と自宅の往復だけだった人はいらっしゃいますか?

 

この質問に「NO!」と胸を張って答えることができない人は、これからの健康に要注意です。

 

じつは2010年に発表された論文によると、人とのつながりが強ければ強いほど、生存率は上昇することがわかりました。そして、その「社会的なつながり」は、なんと禁煙と匹敵するような効果があるとのこと。

 

Social relationships and mortality risk: a meta-analytic review.

 

さらに2015年には、「孤独」や「社会的孤立」が死亡率を上昇させてしまうという論文も発表されました。

 

Loneliness and social isolation as risk factors for mortality: a meta-analytic review.

 

みなさんの健康をよりよいものにするのが医師の役目なので、診察のときに「タバコ吸いますか?」「お酒飲みますか?」というように嗜好品を聞いて生活指導を行うのですが、これからは「ひとりぼっちですか?」「寂しくないですか?」というふうにも聞かなくてはならないということです。

 

さて、私のところに通っていただいている元気な患者さんが、急に体調を崩すことがあります。

 

その原因の多くは、「別れ」に伴う「社会的孤独」なのです。

 

「最愛のパートナーが亡くなってしまった」「娘が嫁に行ってしまって、ひとりぼっちになってしまった」というようなことで体調を崩してしまう人が多いのですが、「職場」との別れにも注目する必要があります。