ドイツに代わる、ギリシャのスポンサーは、ロシアと中国です。そうなると、ユーロ圏の安定が脅かされます。2500年前のペルシャ戦争のときから、ギリシャの盾と呼ばれるくらい、ギリシャは欧州とアジアの要衝なのです。

 

ユーロ圏がギリシャの存続を支えているように見えますが、実は、ギリシャがユーロの安全にあいくちを突きつけているという構図も見えるのです。

 

チプラス首相は、自国の借金をタテに取って、自国民の安楽な生活を守ろうとしている、道徳的に許せないという海外からの意見はありますが、見上げた戦略だと、クールに評価する声もあるのです。

 

チプラス首相が、このようにたくましい人であっても、ギリシャ国民はかわいそうです。ユーロ残留、ユーロ離脱と、どちらをとっても、過酷な未来が待っています。歴史で、いつも割りを食うのは、一般庶民なのですね。

 

2015年6月28日。交渉は決裂して、ギリシャ国民は銀行に預金引き出しに走っています。しかし、この行動は救済になるのでしょうか? 彼らが、いま引き出すのは通貨ユーロです。これで、ユーロ離脱となれば、ひどい交換レートでドラクマに両替せねばなりません。ここでジタバタしても、実は焼け石に水なのです(国外逃亡する人は別ですが)。

 

現代では、お金とは、政府が発行する紙幣のことなので、政府や財政や、為替レートに重大な問題があると、今回のように、いっぺんに価値を失います。お金とは、はかないものです。本当に頼れるものは、自分自身しかありません。