ギリシャ危機は、いよいよ最終局面を迎えています。国の資金繰りは、待った無しの崖っぷちにおり、あなただけでなく、世界の人がハラハラして見守っています。それなのに、それなのに、ギリシャのチプラス首相も財務相も、強気の姿勢を変えません。
このままでは、ユーロ圏から追加融資は受けられないで、デフォルト(債務返済不能)に陥り、ユーロからの離脱を迫られてしまうでしょう。それでいいんでしょうか?
たぶん、チプラス首相は、ユーロ離脱まで想定済みだと思います。実は、このくらいの巨額の借金になると、借りている人の方が断然に強いのです。かつて100億円の借金経験のある私が言うのですから、間違いありません(笑)。
ギリシャがユーロを離脱すると、ユーロ圏に対する大借金を抱えたまま、自国通貨ドラクマに復活します。債務超過の破たん国家ですから、ドラクマはひどい通貨安になるでしょう。
通貨安になると、輸出で儲かるようになるし、観光客も増えます。つまり、ユーロ離脱は、ギリシャが立ち直るキッカケとなるのです。
ただし、ギリシャ復活には年数がかかるでしょうから、その間の資金ショートはなんとかせねばなりません。これまで支えてくれたドイツとは決裂しますから、新しいパートナーを探さないといけません。