それ以前に、コミュニティFMというメディアは放送の範囲が小さいがために、番組制作費は残念ながら微々たるものです。県域局とは比べものになりません……。DJはボランティア、あるいは出ても2時間3000円くらいがマックスでしょう。地元に成り手がおらず、遠方から呼ばざるを得ないとかいう特別な事情がない限り、交通費が別途出ることは稀です。

 

ですから、ボランティアなら交通費分持ちだし、無償での奉仕、ギャラが出たなら2時間喋って、利益1000円なんてことが、コミュニティFMではごく当たり前になっています。

 

昔からそうなんですが……これっておかしな話ですよね!?

 

極端な話、ラジオって曲かけて、DJがテキトーに喋って、CMのボタンを忘れずに押してりゃ番組は成り立ちます。2時間のギャラが2000円だったとしたら、それは2時間番組に出てくれりゃそれで良いという対価ですよね……。それが当たり前になってるのっておかしいと思いませんか?

 

だって、仮にDJ自身が選曲するワンマンスタイルのDJなら、僕の場合、仕込みに4時間くらいはかけてました。ほぼ1日労働です。ラジオは、3分前に到着して、何の準備もなしにできるもんじゃありません!!

 

1日1回かけなきゃいけない曲が決まってたら、かけるタイミングを考えて曲の順番を並べ変えたり、リスナーに自然な感じで聞いてもらえるように前後の選曲を考えたりするので、膨大な量のあらゆるジャンルの曲の知識が必要だし、CDも探さなくてはいけません。行き当たりバッタリでは曲すら2時間を埋められません……。そして、喋る内容も考えないといけないし、ネタ探しにも時間がかかります。新聞記事の切り抜きだけじゃ、成り立ちませんよね。だから、自ら新しいことを体験して、常に自分の引き出しを増やす努力をしなくちゃいけないわけです。

 

だから、番組を成り立たせるのにかかる労力の対価が2000円だとしたら、チャンチャラおかしな話なんです。

 

多くの場合、DJは放送タレントさんや司会者さんですから、その激安なギャラを提示されて納得して番組にレギュラー出演するわけですが……だから通常のアルバイト契約や社員としての契約とは違い、単に自分という商品を納入するだけの契約で、納得して契約書にサイン(事務所所属の場合は事務所が局と契約)してるからには法律上、なんの問題もないわけですが……公共の電波がそれでええの?って思いますよ。

 

逆に言うと、その条件でも納得できちゃう人の活躍の場だと思えば合理的なんですが、頑張って続けて10倍、20倍、30倍のギャラになるなら話は別ですが、そんなことはまずあり得ないので、時間が経つにつれ、単なるルーティーンワークにしかならないでしょうね~。それでOKなモチベーションの人が何を伝えられるのでしょう?

 

中には、好きなことができて、リスナーからチヤホヤしてもらえて、自撮り写真をSNSにアップしていいね!もらって、ちょっと有名な人と仲良くできる!ってだけで満足しちゃう、それで対価は充分だ!って人もいるんでしょう。単なる自己満足の世界を楽しみたい人が良い番組を作れるわけがないし、リスナーに有益な情報を届けられるわけがありません!! そう思いますよ。