外国滞在中に、久しぶりにラジオの話題が飛び込んできた。世の中をビックリ仰天させたニュースだったけど、過去に大都市の県域FMラジオで10年ほどラジオDJをやらせてもらった僕としては全くもって驚かなかった……。まぁ、いずれそうなるだろうね……って思ってたから。

 

20代の頃から情熱を燃やしたラジオだったけど、僕はやりたいことはやらせてもらえたし、満足して業界を去りました。未練は全くない。うん、憧れはもうないな。それくらいラジオから縁遠い生活をしています。

 

最近、また音楽熱が復活してるから、ネットでBBCを聞いたり、たまーに名古屋のインターFMをクルマでつけるくらいかな。今やそんな感じですが……。かつて愛した世界だし、事情がわからないでもないから、ちょっとラジオについて提言を書いてみようと思います。

 

題して「Radio Black」。

 

放送業界でよく言われる言葉、「ラジオはギャラが安い!」。

 

これ、実はかなーり昔から言われていた定説です。業界にいた時は、そう言われることが腹立たしくもあったね。でも実際、大きなラジオ局のお仕事では理にかなう額は頂いてて、他の仕事を合わせると、それなりに良い生活はさせていただいてました。

 

実際に安いのか?というと、何を基準にするかにもよりけりですが、ハッキリ言ってピンキリです。局の規模や影響力、スポンサーの数で大いに変わってくるし、FMラジオが激しくバトルをしていた時代には、週1回4時間くらいの番組で100万円~200万円もらっていた人もいるそうですから、決して安いとも言い切れません……。

 

ただ、それは、昔の話ね……。今は、「ラジオ離れ」という言葉に代表されるように、日常的にラジオを聴く人の数が著しく減少しているのは事実です。それとともにスポンサーは減り、大きなラジオ局でもナショナルスポンサーと呼ばれる誰もが知っている大企業が、CMを朝から晩まで連発するなんてことはなくなりました。

 

増えたのは番組宣伝CM、局が主催または後援するコンサートやイベントなどのCM。これはいわゆる穴埋めであり、スポンサー出資額は微々たるものです。イベントと抱き合わせで売るというケースが多いでしょうね。

 

スポンサーが減った分、当然、喋り手のギャラやスタッフのギャラが減り、プレゼントの質が落ちる(昔はリクエスト採用でクオカードプレゼントとかあったよね)=制作費の削減へと繋がっていったわけです。

 

もう一つ、FMラジオでいえば、音楽CDが売れない時代になってしまったことも大きいよね。日本の大きなFMラジオ局では、レコード会社が売り出し中の曲の宣伝として、お金を出して曲をかけてもらうってこともザラにあった。