組織風土や企業の課題を調べる一環で、社員の方々に対するヒアリングやインタビューをすることがあります。そういう場では、会社に対する不平不満という話は、当然のように出てきます。

 

その中身は、事業展開や商品、提供サービスといった経営に関するもの、社内制度や仕組み、「給料が安い」「休みが取れない」「仕事がつまらない」といった労働環境にかかわるもの、「あの上司の態度が悪い」「指示をするときの言い方が悪い」などといったコミュニケーションに関するもの、人の好き嫌いや相性といった人間関係にまつわるもの、その他多岐に渡ります。

 

あらゆるものが不満や批判の対象になりますが、そこで「だからやる気が出ない」「だからモチベーションが上がらない」と言う人がいます。

 

やる気の火を消してしまうような動きが、組織内に存在することは確かにあります。それが、社内の生産性や業績自体に悪影響を及ぼしていることもあります。

 

もちろん大きな課題なので、対策はいろいろ考えますが、それをやったからといって、社員のやる気やモチベーションが上がるかといえば、一概にそういうものではありません。

 

ある会社でお話を聴いた社員の方で、社内の人事評価結果があまり良くない方でしたが、それは「給料が安く、自分が希望する仕事ができていないせいで、やる気が出ないためだ」とおっしゃいます。他にも日常的な細かいことで、自分のやる気を失わせることが、自分の周りにいかに多いかということを、延々とお話しされます。