■なんで殺してしまうのか?
必ず事件現場の家の写真が出ます。それを見ると必ずある共通点があります。

 

マンション暮らし。親、相談できる人がいない。お金がない。

 

マンションで暮らしている人が多いと思います。メゾネットタイプや小さなマンションなど、形は様々ですが、とにかくマンションタイプが多いです。勝手な想像ですが、たぶん家賃もその地域の平均より少し下当たりな気がします(勝手な想像です)。たぶんマンションで暮らしているということは、家族だけで暮らしているのだと思います。そうなると、どうなるか?

 

育児の相談をする人はいないわけで全部お母さんがしないといけなくなります。正直、一人で育児をするのは大変です。なんにしろ分からないことだらけです。しかも、分からないというのも、洗濯機の使い方が分からない、掃除機の使い方が分からないの次元ではなく、命が関わってくるのでお母さんは必死です。集合住宅だと、子供の足音で上や下の部屋からの苦情を言われる。そして、ストレスが増えていく……。

 

もちろん、育児に協力してくれるダンナさんならいいですが、ダンナさんもお仕事で疲れて帰ってきて疲れを取ろうと思っても、家では子供の世話でいっぱいいっぱいになる場合もあります。

 

ここで、じゃあ周りの大人に相談すればいいじゃないと思うかもしれません。でも、そんなことを思っている大人はみんな偽善です。相談できない環境を作っているのは、そんなことを言っている大人です。

 

すべてだとは思いません。しかし、若くして子供がいると明らかに差別的な態度を取る人がいます。出来ちゃった婚だわ、とか、何が根拠か分からない「若いからダメ」的な態度、世間知らず的な態度。もちろん中には世間知らずな人もいます。でも、それは、すべての年代にいます。そんな大人を何人も見て来ました。若いからは問題ではないです。

 

そんな態度を取られるとこっちも人間です。心を開けなくなりますし、何より一番怖いのがそんな大人が自分の子供に変な態度を取らないかが心配になります。なので、しっかりしないと思い、毎日気を張る日々が続きます。

 

そして行き着くのがこの考えです。

 

しっかりする=一人で子育てする=相談しない。

 

●じゃあ、その子の親は何をしている?
じゃあ、その子の親は何をしているのでしょうか? それは察してあげるべきです。

 

若くして、妊娠して出産して、親によく思われなくて自分達で生活する。よくある絵です。それとも、他に自分達で住まないといけない理由があって親に頼れない事情がある。本当は一番味方になってあげないといけないのにです。考えられないです。

 

中にはたまに家にいって助けている親もいるでしょう。でも、それは連絡が来て行ったのですか? 自分の都合で行っていませんか? そんなのは助けではありません。求めているのは助けてきて欲しい時にすぐ助けてくれるのを求めています。たまに顔を出して子供の機嫌のいい時に来たり、寝ている顔をみていくくらいなら、家の様子を見たり、お母さんの様子をよくみて小さな変化に気づくべきです。

 

私達の場合は僕の両親も、妻の両親も若いですが、結婚したことも子供を産んだことも賛成してくれています。もしかしたら、マレな例かもしれません。何かあったらすぐに聞いてアドバイスをくれますし、何かあれば泊まりにいって助けてもらっています。

 

でも、もしかしたら、こんな助けもしてくれない親もいるかもしれません。親が助ければ絶対にこんな事件にはならなかったはずです。どんな思いでいるのか親の気持ちが気になります。

 

●周りと自分のギャップ
たぶん、これが一番気持ち的にこたえると思います。20代前半、10代後半で妊娠すると一番楽しい時期と言われる時期に遊べません。特に20代前半だと、大学生活に慣れてきて周りは飲み会、旅行の連続。それにくらべて、自分は毎日子育てで同じことの繰り返し。

 

たまに遊んでも、どうしても行くお店は限られます。しかも、楽しくおしゃべりしていたら、泣き出してあやしに席を離れる。その間、みんなは楽しくおしゃべりして戻ってきたら別の会話で話が分からない。飲み会も行けずに一番楽しい時間に家に帰る。こんな投稿がFacebookで連日投稿されたらキツイですね。だって、もしこの子がいなかったらこの写真に自分が写っていたかもしれなかったのですからね。

 

そんなの当たり前じゃないか?と思った人は、見殺しにしていると同じくらいヒドイです。そんなことは本人達が一番分かっています。分かっていることをいちいち言うくらいヒドイことはありません。そんな言い返せないことで攻めるのであれば一つでもアドバイスをあげてください。