■機能性表示食品制度も危うい
このように、メディアも人々も、簡単にダイエット系ネタに騙されます。ちまたに溢れる健康ネタも同じです。こうして悪用されるかもしれないのが、日本の機能性表示食品です。

 

機能性表示食品制度は今年の4月からスタートし、論文で効果が示されていれば、企業の責任で商品に効用を表示してもいい、というものです。真面目な企業は健康アピールへの壁が低くなったと受け入れている一方で、怪しげな製品がすでに申請されています。

 

「安全性が確認できない」トクホ “却下”の製品が、機能性表示食品に | FOOCOM.NET

 

機能性表示食品「えんきん」の根拠は、お粗末すぎる | FOOCOM.NET

 

特に「えんきん」のほうは、「効果はあったとしても非常に小さい」「たくさんの項目を挙げて調べれば、一つや二つは偶然、差がつく、ということはおおいにあり得る」と、チョコレート論文とそっくりです。機能性表示食品のメーカーが狙ってやってるかどうかはわかりませんが、本当に自信があるのなら、チョコレート論文のような小細工はせずに、堂々とやればいいと思うのです。

 

また、論文で効果が示されているといっても、チョコレート論文のようにダメな実験条件でも掲載されることはありえます。その辺りは消費者庁がちゃんとチェックしないと、せっかくの機能性表示食品制度が台無しになってしまいます。

 

この状況を見ると、今の機能性表示食品制度はかなり危ういです。もう少し制度がしっかりするまでは、わざわざ余分に高いお金を払ってまで買う必要はないと考えます。

 

(ところで、チョコレート論文はネタ晴らしがあったのに、リンクした記事は未だに訂正されていません。本当にやる気がないようです。)