「親友って何人いる?」と2000人余りの女性を対象に調査したところ、なんと「0人」が最も多く、全体の33%にものぼり、第2位が「1人」、第3位は「2人」という結果だったそうです。つまり、「私には親友と呼べる友人はいない」と認識している女性が約3人に1人もいるという計算になります。女性は、結婚や出産などのライフイベントによって、学生時代には親しかった友達と疎遠になってしまうことが多く、映画やドラマにあるような“親友同士”なんていないと感じている女性が、実際には多いのかもしれません。

 

ところが、そんな親友に、夫や彼を奪われたという相談を受けることは少なくありません。女性は、価値観や環境が近い者同士が意気投合して、すぐに親友のような関係になることが多いのですが、ちょっとしたすれ違いで関係に亀裂が入ってしまうことも。ですが、相手を傷つけたことに気づかぬままに友達関係が続く場合もあり、知らないうちに相手から恨みをかってしまっていたということもよくあるようです。その上、親友関係にあった相手にはプライベートな情報が漏れていたり、ウィークポイントも知られているといったことが多いものです。価値観が近い親友同士であれば、好きになる相手も似ている場合が多く、夫や彼を略奪される可能性は意外に高いといえそうです。

 

先日、相談に来られた吉田涼香さん(仮名/37歳・埼玉県)は、夫の俊樹さん(仮名/40歳)、そして涼香さんの親友のM子さんと、結婚前からよく一緒に遊ぶ仲間だったそうです。

 

涼香さんとM子さんは、高校時代からの友人で、友達関係の悩みから恋愛の相談まで、何でも話せる親友同士でした。涼香さんが俊樹さんと付き合い始め、結婚を意識するようになるまでのいきさつやちょっとしたいざこざも、M子さんには相談していました。そして、3年間の交際を経て2人が結婚を決めたときも、一番喜んでくれたのはM子さんだったそうです。

 

そんなM子さんが、1年ほど前から会社の上司と不倫関係になり、その相談を涼香さんにするようになりました。はじめは親身に相談にのり、なぐさめたり、励ましたりしていた涼香さんでしたが、M子さんはのめりこんでしまい、不倫相手の奥さんの悪口を言ったり、離婚させるための計画を相談してきたりするようになりました。涼香さんは、自分も妻の立場であり、聞いていてあまり気分がよいものではなく、M子さんのそうした話に親身に耳を貸せなくなっていました。

 

あるとき涼香さんが「もう、そうした話は聞きたくない」というと、M子さんはかなり気分を害したようで、「俊樹だって浮気するかもしれないじゃない。今だってしてるかもしれないよ」と言われてしまいました。そのときは、かなりお酒を飲んでいて、酔った勢いで言ってしまったんだ、と涼香さんは思いましたが、その後、M子さんと何となく距離を置くようになり、メールや電話を避けてしまうようになりました。M子さんはきっと言い過ぎたと思っているはず、と涼香さんは信じようとしましたが、他の友達から、まだ不倫を続けていると聞いていたので、なかなか話をしたいという気持ちにはなれずにいたそうです。