岩村医師がネパールを初めて訪れた1960年代、感染症による新生児死亡が大変多く、感染源はへその緒と眼でした。当時は、へその緒を農業用のハサミや調理用のナイフで切っており、感染の原因と考えられたため、岩村医師はハサミやナイフを火であぶる、へその緒を縛る糸の煮沸消毒をすることなどを指導したところ、劇的に新生児死亡が減少したとのことです。もし中途半端に「へその緒を切る」処置が行われず、自然脱落まで放置されていれば、新生児死亡はかなり避けられていたと考えられます。

 

年に数回、お産が急に進んで自宅やタクシーの中で出産になり、赤ちゃん、へその緒をどうしたら良いでしょうか?と電話で相談があります。

 

母親が落ち着いていれば、赤ちゃんは洗濯して乾いた大判バスタオルでくるんで母親に抱っこさせて、へその緒は切断せずにつながったまま、胎盤と臍帯は洗濯したバスタオルか、大人用の紙おむつに包んで病院に向かうことを勧めています。慌てて自宅のハサミで切ったりしてはいけません。