スティーブ・ジョブズといえば、言わずと知れたアップルの創業者であり、世界を変えた偉大な起業家であることは誰もが認める事実でしょう。彼が存在していたことで、世界のテクノロジーの進歩が一気に加速したことは間違いありません。

 

スティーブ・ジョブズは、カリスマ性を持ったリーダーであり、チームを育成する力、人への影響力、商品に対する情熱、デザインセンス、そして不可能を可能にする力、これらすべての要素を持ち合わせ、ガレージから始めたアップルを世界的な大企業に育て上げました。なんといっても特筆すべきは、スティーブ・ジョブズは何もないところからまったく新しいものを生み出すことのできる起業家だったということでしょう。

 

ビジネススクールでMBAを受講する人たちのなかにも、スクールを出たら起業家を目指す人が数多くいます。今の時代は、スティーブ・ジョブズのようにイノベーティブな考えを持ち、人と違うことを積極的にやるような人材でなければ、起業家として成功するのは難しいかもしれません。

 

今回は、スティーブ・ジョブズの名言を引用しながら、起業家として成功するためには、どのような要素を持ち合わせている必要があるのかをみてみましょう。

 

■スティーブ・ジョブズから学ぶ、偉大な起業家になるために

●「年俸1ドル。ストックオプションなし」

(出典:『スティーブ・ジョブズ II』 著:ウォルター・アイザックソン 訳:井口耕二 講談社刊 2011年 128ページ)

 

これはスティーブ・ジョブズが、1997年7月にアップルへ復帰したときの言葉です。また彼はこのようにも言っています。

 

「アップルで一緒に働いた人たちに、金持ちになりたいから戻った、と思われたくない」

 

彼の仕事に対する情熱はただひとつ。良いものを作って世に出したいということです。彼は仕事を心の底から愛しており、お金のために仕事をしているわけではなかったのです。彼は、最後までお金に執着がありませんでした。

 

もしあなたがMBA取得後に起業するのであれば、マーケットが大きそう、儲かりそうという理由だけで決めるのではなく、自分が好きなことで起業するべきでしょう。

 

多くの人は、お金の匂いがするところに飛びつき、そこでお金儲けをしようとします。しかしながら、それはなかなか長続きするものではありません。起業家は、会社員と違い1日24時間、1年365日、常に仕事のことを考えていなければなりません。厳しい顧客からの苦情にもめげず、粘り強く事業を進めていくためには、自分が好きなことでなければ続かないでしょう。

 

もちろん、家族を養い、飯を食っていくためにお金は非常に大切です。ただ、自分が始めたいと考えるビジネスにおいては、スティーブ・ジョブズのように、「年俸1ドル。ストックオプションなし」と言えるものを選ぶことが大切です。

 

もっとも、本当にイチから始めるビジネスであれば、「年俸1ドル。ストックオプションなし」どころか、借金をしてマイナスから始めるのが普通なのですが。