私がWebメディアなどで記事を書く理由は、みなさんに健康に興味を持ってもらい、元気で楽しい毎日を過ごしてほしいからです。そして、そのような人が増えて、救急医療の崩壊を防ぎたいのです。

 

日本では年間約580万台の救急車が出動しています。時間で換算すると、なんと5.5秒に1台の救急車が出動しています。「たらい回し」というマスコミが作った医療現場をさげすむ言葉がありますが、真実はたらい回しじゃないんです。「受け入れ不能」なんです。現場はすごく頑張っているんです。医師だけではなく、看護婦も放射線技師も事務スタッフも検査技師もリハビリスタッフも。だけど、あまりに多忙すぎて、疲弊して、辞めてしまう。これが救急医療の崩壊の事実です。

 

この救急医療の現場を救うためにはどうしたらよいか。私は2つの方法しかないと思います。

 

1つは、医療機関、医療スタッフをたくさん増やして受け入れ態勢を整える。これが正攻法でしょう。しかし、莫大な予算がかかってしまうので、私の力では及ばないことです。

 

もう1つは、救急外来を利用する患者をそもそも減らすということです。いわゆる「予防医療」、東洋医学風に言えば「未病」の段階で取り組むのです。これなら病院建設に比べて低コストでできるはずです。

 

私は、病気を予防することで救急車利用を減らすために、ここ数年いろいろなことに取り組んでいました。

 

その中の1つが、「病気になる前に取り組むべきことがある」という理念を掲げ、日本健康教育振興協会を立ち上げて、少し上から目線的な言い方になってしまいますが、「患者教育」をはじめたことです。

 

予想医学エデュケーター養成講座(日本健康教育振興協会)

 

ひと口に健康予防に取り組むと言っても、なにから手をつけたらいいかわからないという方がほとんどだと思います。一緒に同協会を立ち上げた風本真吾先生は、「私たちは、生活に必要な知識は学校で習ってきたはずだ。国語、算数、理科、社会、道徳、体育。さまざまな教科はあるが、なぜ生活に一番必要で、密接している医療や健康に関して教えないのであろうか」と言っています。

 

つまり、子どもが頭を打ったらどうしたらいいか、熱が出たらどうしたらいいか、動脈硬化の意味を知っているか、「がん」というのはそもそも何であるのか、といった「知識」をつけるということが、健康予防の第一歩なのです。