狙いは見事的中。評価は高かった。だが、一番人気となったのは、鶏の照り焼き丼ではなく、“つけ合わせ”として用意されていた「焼きうどん」だった。

 

「焼きうどん」は、客の眼の前で鉄板調理する。まずは、そのライブ感に現地の人は興味を示した。ケニアには、鉄板焼きのような料理はほとんどないので、“見ための美味しさ”を感じたのだろう。

 

次に香り。ソースのフルーティで甘い香りとスパイシーな香りが鼻腔をくすぐる。香りは、人に強い印象を植えつける。この芳醇な香りに反応しないはずはない。

 

そして、食べた時のもちもち食感。恐らく体験したことのない食感だろう。「丸亀製麺」のうどんなので、弾力は強い。この“つけ合わせ”にハマる人が続出し、単品で注文するようになったのである。

 

鶏の照り焼き丼で勝負に出たのに、結局は「丸亀製麺」のうどんに人気が集まるとは、皮肉なものである。

 

ケニアは、食文化そのものが「導入期」と言っても良く、新しいものにはすぐさま興味を示す。そこで印象に残りやすいのは、ハッキリとした味、濃い味である。舌が慣れていないので、その衝撃は大きい。

 

トリドールとしては誤算なのだろうが、“うどん”の可能性が広がったことは、喜ぶべきである。

 

今後、非常に楽しみな市場である。街中に日本のファストフード店が並ぶのも時間の問題だろう。