オールアバウトが発表した「『20~40代の恋愛・結婚・家庭観』に関する調査」を見てみると、副題で「30代の既婚女性の半数近くが『子供は欲しくない』と回答」、「結婚後の家事分担は『任せたつもり』の夫と『任された覚えはない』妻のギャップが浮き彫りに」とされているように、夫婦間に価値観のズレが生じてしまっているようです。

 

調査結果を詳しく見てみると、30代の既婚女性の半数近くが「子供は欲しくない」と回答しているのですが、これは同じ30代の既婚男性よりも20ポイント以上も多くなっていて、夫婦の「出産・育児」に対する意識にはズレがあるように思われます。

 

「子供を持つかどうか」は、女性の社会進出の機会が増えたことで、女性自身が「生まない選択」をすることも多くなっています。「結婚したら子供を持つのが当たり前」という考えは、もはやひと昔前の話と言っていいでしょう。仕事にやりがいや生きがいを見つけた女性にとって、「出産・育児」はハンディとなってしまう可能性もあり、夫よりも妻にとって「子供を持つかどうか」はより深刻な問題であるので、夫婦の間に考えのズレが生じてしまったという結果なのだと思います。

 

また、「結婚後の家事分担は『任せたつもり』の夫と『任された覚えはない』妻のギャップ」については、夫の場合、家事を「妻任せ」としているのが20代で27.9%、30代で33%、40代で40%なのに対し、妻の場合、家事を「任されている」と自覚しているのは20代で8.2%、30代で19.4%、40代で16%ほどしかありません。

 

以前、「家事ハラ(家事ハラスメント)」が話題となりましたが、お互いの家事のやり方やどこまでやるのかといったルール作りについても、夫婦間での考え方は大きくすれ違っているように思います。家事分担について妻と夫の双方が満足している家庭はまだまだ少ないでしょう。夫側はあくまで家事はできる範囲で手伝う、という軽い感覚なのではないでしょうか。また、夫婦共働きの家庭と専業主婦の家庭では、実態も実感にも差があると思いますが、どちらの場合でも「妻は家事分担については不公平だと感じている」と言わざる得ない現状があるのです。