そもそも「ゴミ出し」って「家事」ですか? 仕事に行くついでにゴミ袋をちょっと持ってゴミ捨て場に置いてくるだけですよね? わざわざ何かを追加でする必要もない、通りがかりにできる作業ですよね? この「ゴミ出し」が男性が「手伝う」家事にカウントされている時点で、いかに男性に家事負担が期待できないかが想像できます。

 

不平等感は家事だけでなく、育児の負担についても同じことが言えると思います。そして、それらの不平等感が結婚前・妊娠前から実感できてしまうからこそ、30代女性の約半数が「子どもはいらない」という意識を持ってしまうのだと思います。

 

だって、明らかに自分の負担ばかりが増えることを率先して行いたいとは思わないですよね。「女は産んで1人前」が古い価値観の押しつけであると分かってきた現代では、「産まない選択」をする女性がもっと増える可能性は十分にあります。そして、その選択が、「子どもが欲しくないわけではないけれどこれ以上大変になるんだったら要らないわ」という消極的選択となっている可能性は高いと思われます。2人目・3人目を「もう無理」とあきらめるのも、背景にあるものはきっと同じです。

 

女性の「目に見えない過労」を何とかしなければ、きっと「産みたい女性」は増えないでしょう。それは、「産まない選択」をする女性の責任ではありません。女性がもっと安心して、無理をせず、楽に仕事も子育てもできる環境が整えば、潜在的に「産みたい」と思っている女性が実際に「産みたい」と思う可能性はあると思います。

 

そのために意識を変えるべきなのは、行政と「妻の大変さが見えていない夫」と、そして一人で抱え込んでいる女性自身なのかもしれません。