■どうやったら腰の痛みがなくなるの?
私、年末年始、親族や友人が集まる場でよくこれを聞かれたのですが、全国の理学療法士や柔道整復師の方々は如何でしょうか?

 

理学療法士として働いていますので、痛みに関する話と言うのは腰痛に限ったことではないですが、肩こりと同様によく御相談を受けるのが腰痛です。

 

で、この相談を受けた側が相談者によく言うのが以下の内容です。

 

・姿勢が悪いんですよ
・動作の仕方が悪いんです
・重いものを持たないようにしましょう
・骨格が歪んでるからですね

 

でも、私は言いません。より痛みを意識させ、腰痛を悪化させてしまうから。

 

■まずは腰痛診療のガイドラインを知ろう
腰痛というのは世界各国で腰痛診療のガイドラインが発表されています。特にヨーロッパ腰痛ガイドライン中の腰痛診療の「レッドフラッグ」が一番参考となります。

 

参考になる理由としては、

 

・急性の腰痛だけでなく、慢性腰痛も取り上げている
・腰痛の予防法が記述されている
・内容に政治的な影響の度合いが少ない
・エビデンスに基づいて「こういう時は、こうすることを薦める」という具体的な勧告がある

 

ちなみに「レッドフラッグ」の具体的な項目は以下の通りです。

 

・発症年齢が20歳未満か55歳超
・最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)
・進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係)
・胸部痛
・悪性腫瘍の病歴
・長期間にわたる副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の使用歴
・非合法薬物の静脈注射、免疫抑制剤の使用、HIVポジティブ
・全般的な体調不良
・原因不明の体重減少
・腰部の強い屈曲制限の持続
・脊椎叩打痛
・身体の変形
・発熱
・膀胱直腸障害とサドル麻痺

 

「レッドフラッグ」の患者数は、全腰痛患者の5%以内と少数ではありますが、該当患者には、画像検査や血液検査により「重大な脊椎病変」の有無を調べるように、ガイドラインでは勧告しています。

 

逆に、「レッドフラッグ」に該当しない人であれば、0.04%程の例外の可能性はありますが、重大な脊椎の病変ではないとされ、時が経てば腰痛は自然に治ってしまうものだと、ガイドラインでは記述されています。

 

では、「レッドフラッグ」に該当しない多くの方々の腰痛要因はなにか? それが、イエローフラッグ、ブルーフラッグ、ブラックフラッグに分類される多くの要素です。