できちゃった婚の妊婦さんは、私が勤務する病院でも珍しくありません。妊娠に至る経緯や、妊娠が分かってからの人間模様はいろいろですが、ネガティブな印象を持つ方は減っています。“順番が違う”とか気にする人もあまりいません。

 

むしろ、意図的に狙ったんだろうなと思う妊婦さんが、いい感じの男を連れて健診にやってきたりすると、思わず心の中で「よくやった!」と応援したくなります。ちなみに、いい感じの男というのは、単なる見た目ではなく人の雰囲気です。

 

今、日本では決断できない男が増えていますが、本来、生物学的に相手を決めるのは女です。クジャクの羽根、鹿の角、極楽鳥の求愛ダンスのように、メスが“いいな”と感じるオスを選んで妊娠し、夫婦になります。できちゃた婚こそ正しい順番とも言えます。

 

「人間を動物と一緒にするな、人間は社会的な高等動物だ」との意見もあるかもしれませんが、“人間は万物の霊長である”という認識は、もはや崩れています。もしかしたら、地球家族の中で人類は、調和を乱す、手に負えない生物種かもしれません。