■アメックスゴールドも3000円の値上げ!?
消費税のアップを受けて、プレミアムといわれる上級カードが相次いで年会費を改定しはじめた。そして9月末には「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の年会費も引き上げられた。

 

それまでの2万6000円(税抜)から3000円引き上げられて2万9000円(税抜)となったが、値上げと同時にサービスメニューも大幅に改定されて、値上げ分をカバーするのに十分なほど、魅力的になった。日本ではじめて発行されたゴールドカードでもあるアメックスゴールドの値上げと改定は、ほかの上級カードにも少なからず影響を及ぼすと思われる。

 

今回の改定の背景について、アメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)社広報部の喜田氏に聞いた。「値上げも理由のひとつですが、基本的にはお客様のライフスタイルや嗜好の変化に伴うコンセプトの変更が原因」(喜田氏)という答えが返ってきた。

 

では、どのようにコンセプトが変わったのか、新たなコンセプトについて伺ってみると、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードはステータスカードのようなイメージがありますが、これを見直して、『大切な方と一緒に過ごす大切な時間を豊かにしていただくカード』という位置づけにしていこうと思っているのです」という。

 

これまではどちらかというと、会員本人だけにスポットライトが当たっていたが、今後は恋人、友人、家族と一緒に過ごす時間を豊かにするカードという視点からサービスメニューを改定したというのだ。

 

■コンセプトの変更で何が変わる?
たしかにアメックスのゴールドは、一般のクレジットカードと一線を画し、ステータスカードの代表格として君臨してきた。バブルの時代にはステータスの象徴として金ぴかのカードを保有していた人も少なくなかった。その路線を軌道修正する時がきたということなのか?

 

「もう、そういう時代ではなくなったと思うのです」と喜田氏は続ける。「今保有している人は、ステータスを求めているんじゃなくて価値ある体験機会を求めているのではないかと私たちは考えています。そうであれば、大切な方と一緒に過ごしていただける大切な時間を豊かにできるサービスを提供していきたい」と強調するのだ。

 

ちまたではポイント還元率競争が熾烈さを増しているが、そこに参入するのではなく、アメックスはあくまでも独自のコンセプトに沿った独自のサービスを提供していくという道を選んだのだ。