忘年会の季節がやってきました。何のために「年を忘れる」のかよくわからないし、飲んだからといって忘れたいことを忘れられるわけではありませんが、ともかく、お酒を飲む機会がやたら増える時期ではあります。

 

といっても、ウキウキ楽しい集まりばかりとは限りません。おもに仕事がらみですが、時には気乗りしない忘年会にも出なければならないのが、大人の宿命です。「ああ、いやだ、いやだ……」と暗い気持ちになって、ひたすらストレスをふくらませるのは芸のない話。せっかく時間を使うなら、少しでも楽しんでしまいたいところです。

 

いつそういう忘年会に出る羽目になってもいいように、今回は「気乗りしない忘年会を楽しむ3つの心得」を伝授いたしましょう。

 

■心得その1「大人力を学ぶセミナーのつもりでのぞむ」

忘年会に限らず宴会というのは、大人たちがそれぞれの大人力をぶつけ合う大人の道場です。お酒のつぎ方やつがれ方から始まって、話題の盛り上げ方、上司のご機嫌の取り方、ご機嫌を取られたときの対応の仕方……などなど、あっちでもこっちでも大人力が炸裂します。

 

冷静な目で見てしまえば、これほど興味深い光景はなかなかありません。忘年会の会費なんて、ちょっとしたビジネスセミナーに比べたら安いもの。しかも、もっともらしいことを拝聴して賢くなった錯覚を抱くだけでなく、実用的な生きた知恵や技術を学べるし、学んだことをすぐさま実践してみることもできます。

 

たとえば、影が薄くて人望もない先輩に向かって、同僚が「今年も一年、ご指導いただいてありがとうございました」と、無難なお世辞を言っている光景を目にしたとします。自分も適当な先輩のところにお酒をつぎに行って、同じセリフだと芸がないので、ちょっとひねって「今年も一年、たくさん勉強させていただいてありがとうございました」と言ってみれば、大人の階段をひとつ上った実感を味わえるでしょう。