■あわてないで! 効果は一時的なものです
催涙スプレーを浴びてしまうと、目、鼻、のど、皮膚などに激しい痛みや熱感があります。鼻水が流れ出て、目は開けていられなくなり、激しく咳き込みます。この際、手や腕、ハンカチやタオルなどでぬぐおうとはしないことです。噴射された催涙物質がさらに範囲を広げてしまうのです。皮膚の細胞に入り込み、その部分まで同じような状態になるおそれがあります。唾を飲み込むのもダメです。

 

電車のホームなど水飲み場があったり、すぐそばにトイレがあればそこに行って蛇口を大きくひねって水を大量に流して、顔や目などを洗い流しましょう。こすらずにかけ流すようにします。バケツや洗面器の水があったら顔や頭ごと突っ込んでもいいですが、むしろ顔にかけ流すほうがいいでしょう。基本は「流水」です。

 

石鹸や洗剤は使ってはいけません。うがいをしたらその水を飲んではいけません。必ず捨てて繰り返しうがいをしましょう。最低20秒以上、流水で洗い流します。水を鼻で少し吸い込んで鼻をかむ「鼻うがい」のやり方を日ごろから体得しておきましょう。

 

そばに水道がない!となったら、「ミネラルウォーター」を使いましょう。コンビニに走ってミネラルウォーターを手に入れて洗い流すのです。自分ではなかなかできないでしょうから、そばにいる人たちに「水! 水! ミネラルウォーターを持っていたらください」と叫びましょう。最近は飲料水を携行している人が多いですから、その場で差しだしてくれる人がいるかもしれません。

 

また、温かい水だと、皮膚が開いてより催涙成分が入り込んでしまうため、冷たい水に限ります。とにかく「水!」と覚えておきましょう。他の部分に触れず、水で洗い流す!のです。仮に救急車で搬送されたとしても水(生理食塩水など)で洗い流す処置がなされるはずです。

 

何も出来ずにいても、一定時間が過ぎれば効果がなくなり常体に戻るとされています。しかし時間もかかり、相当つらいものなので、流水で流し切りましょう。それでも皮膚に残って、入浴時にピリピリするなどしますが、やはり一時的なものなので心配はいりません。衣類についた場合は単独で洗濯しましょう。