TwitterやFacebookなどのSNSの存在感が増していく中で、GREEやDeNAなどのソーシャルゲーム事業社が飛躍していく中で、mixiの存在感は日に日に薄くなっている。

 
特に、DeNAとは創業時期としては、ほぼ同時期だ。ビットバレー全盛の頃、DeNAやサイバーエージェント、ライブドア、楽天などとほぼ同時期の時期であり、その中でもmixiの躍進は目を見張るものがあった。当時、DeNAは相手にもなっていなかった。
 
それが、今や大逆転した形だ。mixiの株価はピーク時の1/10となり、常に「身売り」の話が消えない。mixiの笠原社長はそのたびに身売りの可能性を否定している。実際に、mixiは浮上出来るのだろうか?
 
答えはNOだ。正確に言えば、今のままであればNOだ。
 
mixiの2011年度の売上高は133億円(前年比-0.8%)、営業利益は21億円(前年比-34.9%)。短期的には、利用活性化や、収益構造の改善を図る戦略を取っているが、この数字を見ても出口が見えないのは明らかだ。また、中長期的な戦略を見ても、残念ながらポテンシャルの感じられるものはない。
 
mixiのユーザー数は約1500万人。GREEやモバゲーと比較すると少なくなってしまった。ただ、この1500万人という数字だけ見れば、決して悪い数字ではない。要は、この貴重な会員数を活用し切れていないのだ。
 
少し視点を変えてみよう。井上雅博前社長の長期政権の元、Yahoo!Japanはポータルサイトとして圧倒的なポジションを築き、そしてここ数年停滞した。Googleの攻勢に防戦一方だった。昨年、社長を交替し、一気に若返りを図った。スローガンは「爆速」。毎週のように、大型提携を発表し、Yahoo!Japanはかつての勢いを取り戻した感がある。ポータルとしての圧倒的なPV数を、他社との連携によって量、質とも発展させたのだ。
 
mixiにはそれがない。
今に始まったことでもない。
 
私はmixi上場後から、ブログでmixiの戦略不足について指摘してきた。上場しても、大きな戦略なく、ただ時間だけが過ぎていっていた。上場で得た資金を使って、新規事業開始や企業買収や海外展開がいち早く出来たはずだった。そこから約5年。結局、mixiは何も変わっていないのだ。哀しいかな、これは経営者の器の問題だ。
 
こうなると、mixiが復活するために一番良い方法は、経営陣の交替か、売却だ。1500万人という母数があるのだから、mixi内部を再活性化させることが出来れば、上昇する余地はある。ただ、残された時間は本当に少ない。
 
今は1500万人いるユーザー。そのうち、ほとんどは、かつてmixiを使っていたため、友達やコミュニティを”一応”見ておかないとという”一応チェック”で使っている。自分自身で積極的に更新することは極端に減っている。つまり、mixiのユーザー空洞化現象は進んでいるのだ。最近では、Facebookユーザーも、アーリーアダプターステージを抜けて、学生や主婦が増加している。またLINEユーザーも急増している。
 
限られた生活時間において、SNSに費やすことが出来る時間は限られている。その時間は、仲間が多いSNSで過ごしたいはずだ。その意味でmixiに安穏としている時間はない。
 
売却するなら、すぐだ。なぜなら、時間が立てば立つほど、買収側のメリットが薄くなるからだ。買収側が競合企業であれば、時間が立てば立つほど、自分たちでユーザーを獲得することが出来る。買収側がコンテンツ企業であればmixiのユーザーがアクティブであるかどうかが買収なポイントとなるからだ。
 
確かにDeNAのゲームをmixiのプラットフォームで遊べることを2013年初頭より発表しているが、それだけでmixiの活性化が進むとは思えない。これはDeNAからしてみれば、試しに提携してみようかというレベルの提携だ。
 
mixiの停滞は、ひとえに経営のスピード感の無さによるものだ。
 
売却にせよ、経営陣刷新にせよ、これだけはスピード感を持ってやらないとmixiは本当に消える。