■「ジョージア」は果たして大手コンビニから顧客を奪えるのか?

コンビニコーヒーに真っ向勝負を挑む形となった日本コカ・コーラ社ですが、果たして勝算はあるのでしょうか? 独自のマシンを開発して挑む勝負だけに、日本コカ・コーラ社の本気度が伝わってきます。

 

ただ、私自身はいくつかのポイントをクリアしなければ、コンビニコーヒーの勢いを止めることは難しいと考えます。

 

1点目は、あまり大きな問題ではありませんが、ブランドの問題です。

 

コーヒーマシンで提供するブランド名は「ジョージア」であり、顧客はそのブランド名を目にするとどうしても缶コーヒーを連想してしまいます。確かに馴染みのあるブランドで、顧客に安心感を与える効果はあると思いますが、「淹れ立てで美味しい」というイメージにはもしかすると結び付かないことも十分に考えられます。ただ、この問題はプロモーション戦略次第でクリアすることもできるでしょう。

 

続いて2点目は、非常に重要な問題として、プレイス戦略が挙げられます。

 

現状、導入しているコンビニはわずか2店であり、独自に開発したマシンのコストを回収するには程遠い状況といえるでしょう。セブンイレブンやローソンなど大手コンビニは1万店規模で展開していることを考えると、まったく勝負にもならない店舗数です。やはり、影響力を高めるためには大規模に展開していく必要があるのです。

 

ただ、現状「ベルマート」全店に導入したとしても、76店にしかなりません。もちろん、大手コンビニにマシンを導入するのは不可能ですし、同じJR系列でJR東日本にも「NEWDAYS」という駅ナカコンビニがありますが、こちらはドトールと提携してカウンターコーヒーを提供するなど、入り込む余地はなくなっています。

 

新聞報道では、今後ホテルやカフェなどを視野に展開を拡大したいと語っていますが、それらに加え、スーパーや高速道路のサービスエリア、全国の学校や病院の売店などコンビニが展開していない場所で大規模に展開していくプレイス戦略を実行に移せるかどうかが重要な鍵を握るでしょう。

 

果たして、「ジョージア本格コーヒーマシン」は、減少する「ジョージア」の売上を食い止めることができるのか? 今後の展開に注目していきましょう。

 

【追記】
缶コーヒー各社は“プレミアム化”でコンビニコーヒーに対抗しようと新製品を投入しています。詳しくは以下の産経新聞の記事をご覧下さい。

 

“プレミアム”投入で缶コーヒーの逆襲なるか 老舗ダイドーの熱意、キリンは二極化対応