さっそくですが、こちらの動画をご覧ください。

 

 

株式会社ポーラが大変興味深い実験を行いました。子どもがいる30代女性で、普段パートナーから「ママ」や「お母さん」のように、自身の名前で呼ばれていない19人を対象に行った実験です。夫からファーストネームで呼びかけを行いながら、15分間写真撮影を行い、呼びかける前と呼びかけた後の唾液中に含まれる「オキシトシン」という物質の量を測定し、その変化を調べました。その結果、オキシトシンの量が上昇しているという結果を公表し、話題となっています。

 

Call Her Name(ポーラ)

 

オキシトシンは、分娩時の子宮を縮めたり、乳腺から乳汁を分泌される作用を持つことは昔から知られていましたが、2005年には科学誌「Nature」に、信頼とオキシトシンの関連を証明した論文が掲載され、オキシトシンの作用に注目が集まっています。

 

Oxytocin increases trust in humans Nature 435, 673-676 (2 June 2005)

 

母親と子どもはともに、出産と授乳によってオキシトシンの量が増加し、お互いの絆を強めていきます。現在ではオキシトシンは、母子の絆だけではなく、他人との信頼や愛情、グループ認識などの社会的行動などにも関わっているのではとされています。

 

オキシトシンは、好意を抱いている人に触れられたり、性行為を行ったり、相手を思いやることによって、分泌が促進されるといわれていますが、今回のポーラの実験では、相手を「名前」で呼びかけることでも効果があることがわかりました。