■錦織選手のレベルを数段アップさせた「自信」というもの

テニスの楽天ジャパンオープンで錦織圭選手が優勝した。マレーシアオープンに続き、自身初の2週連続優勝だ。錦織選手のこの快進撃は8月末に開催された全米オープンで日本人初の準優勝に輝いたことから始まっている。

 

準決勝、決勝を見て、感じたことは、錦織選手が明らかに疲労しているということだ。今年に入って元世界ランキング第2位、全仏オープンチャンピオンのマイケル・チャンがコーチになり、体幹がしっかりして、試合の中で極端に崩れることがなくなり、ショットも安定したのは確かだ。ただ、それを踏まえても、錦織選手の疲れはかなりたまっていた。試合の合間にもマッサージを受けるシーンがあったことを見ても、それは明らかだ。

 

しかし、錦織選手は優勝した。

 

この裏にあるのは、全米オープンで準優勝したという自信だ。それも世界ランキング第1位のジョコビッチ、今年の全豪オープンチャンピオンのワウリンカなど、まさにトップ中のトップを下しての結果だ。決勝でチリッチにこそ敗れたものの、トップ中のトップを撃破して準優勝をつかんだ経験は大きかったのだ。

 

その自信がマレーシアオープン優勝、楽天ジャパンオープン優勝へとつながったのは間違いない。楽天ジャパンオープンを見る限り、接戦に見える試合展開の中でも、試合を左右するようなポイントでは、それまでとは違うショットを正確に放っていた。全米での経験が自信となり、疲れているいないは関係なく、ここ一番で自分のベストを出せるようになったのだ。