「フェイスブックの「いいね!」 7割は「建前」で押す」ってJCASTニュースの記事。

ふーん。って思いながら、読むと、“書き込みを見たとの意味合いで押す割合は30%、相手が「いいね!」を押してくれたことへの「お返し」が11%、相手が上司などの場合に「仕方なく」が10%に上り、「理由なし」を合わせると7割超の人が「建前」で押している” ってことらしい。

 

そーかー。
押してくれたことへの「お返し」って、「建前」なんだろうか。
「おはよー」って挨拶されて、「おはよー」って挨拶を返すのは、建前なのか。
それって、まさに「お返し」であって「建前」とは違わないか。

 

いや、もっと不思議なのは、“「理由なし」を合わせる”のは、どういう了見だろう。
理由がない、ってのは、建前じゃないだろう。

 

建前を辞書で引いてみる
建前: 原則として立てている方針。表向きの考え。

「理由なし」って、「原則として立てている方針。表向きの考え。」には、含まれないだろう。

 

この記事をつくった人が、キャッチーなタイトルをつけるために、アンケートを曲解したのかなと思って、元ネタを探ったら、そうではなかった。
ソーシャルメディアはイケてるのか(PDF)という調査結果報告書のページ7。
“見たよ”いいね!
“お返し”いいね!
“仕方なく”いいね!
“理由なし”いいね!
を全部合わせて、
“建前”いいね! 73%
って書いてある。

 

アンケートの結果報告で、もうすでに、そういうことに誘導されちゃってるのだ。
ここで表明されてるものは、“7割は「建前」”などではなく、調査結果作成者が「本気以外は建前であると考えている」という思想だ。
いや、思想なら、まだましだ。
おそらく、そうじゃない。

 

「いいね!」って建前で押してること多いよね、っていうなんとなくの予断をもとに、それを補強するための結果でしかないんじゃないか。

「ほら、やっぱり!」みたいな気持ちを誘導し流通させるための装置、偏った見方を定着させるための装置としてのアンケートにみえる。(いやいやいやいや、何割建前だろうが、どーでもいいけどね!)

 

つーか、この「ソーシャルメディアはイケてるのか」って調査報告の言葉の濁り方は、そうとうイケてない。
特に30ページ目にでてくるソーシャルメディアにおけるユーザー像の分類(“士農工商”)は、なんだろーなー、これ。
わざわざ江戸時代の身分制度を持ち出すからには、それそうおうの理由があるだろうと思うのだが、考えてもわからない。
ソーシャル商人、ソーシャル職人、ソーシャル武士、ソーシャル農民って分類が意図不明。
なんで、ソーシャル充実度が高くて、プライベートが高いと、農民なのか。
えーと、ツッコミみたくても、うまくツッコメないぐらいの、何だろうなー感。

 

っつーか、「アンケート調査するなら、もうちょっと気を配って言葉を使ってよー」って思うのは、きっとアンケート調査とると5%もいないだろうから、少数派の意見なんだろな。すまんね。

 

追記!
いま、ふと気になって、士農工商を調べたら、Wikipediaに、
“しかし、1990年代になると近世史の研究が進み、士農工商という身分制度や上下関係は存在しないことが実証的研究から明らかとなり、2000年代には「士農工商」の記述は教科書から外されるようになった。”
って書いてある!
教科書に書いてあったことって、変わっちゃうのなー。