社内でわずか20%の成績優秀者しか呼ばれない表彰式に、当たり前のように毎年参加してくるトップ営業マンはごく一握りだ。結果を出し続けている彼らこそ、「本物」のトップ営業マンだ。

 

そんな才気あふれるスーパー営業マンと、幸いにも(不幸だったことも)ボクは働く機会が多くあったのだが、彼らに共通する点として、

 

「一度は相手の意見をすべて受け止める」

 

というのがある。

 

例えば、同じ案件を色々な立場で一緒に行うことがある。打ち合わせに同席することがあるのだが、時には隣で聞いている比較的温厚なボクでも腹が立つような、無理難題を上から目線でグサグサ突き付けて来るお客さんもいる。笑顔でいてもボクの胸の内はあまりの無礼さにグラグラと煮えたぎっている。

 

「いっそのこと机を蹴って席を立ち破談にしてしまえばいいのに!」

 

ノルマを達成することよりも、怒りにまかせて破談にしてしまったほうがどれだけ痛快か! そんな不謹慎なことを考えるのだが、彼らトップ営業マンは決してそうしない(ならない)。

 

「分かりました」「一度持ち帰って検討します」「先方にご意向を伝えてみます」

 

と言って、どんな無理難題だったとしても、一度は必ず受け止めるのだ。