もちろん、言いたいことを言い合える関係になるのが理想だ。しかし、現実はそう甘くない。人間、一緒にいる時間が長くなればなるほど、相手の嫌なところが目につく動物だ。一度、気になりだしたら、もうイライラが止まらない。

 

そして、「夫婦だから指摘してもいいだろう」ということで、面と向かって厳しく指摘する。言われた相手はもちろん傷つく。腹が立つので言い返す。もしくはその場で言い返さなくとも、別の機会を見つけて、相手と同じことをする。

 

「私たち、言いたいことを言い合える関係だから、何言っても大丈夫だよね」の考えのもとで、お互いを傷つけあうことが繰り返されるのである。結果、ケンカが耐えない、もしくは常に冷戦状態である夫婦が生産されていくのである。

 

こうなってしまうと行きつくところは一つしかない。そう、破局だ。これは、交際中のカップルだって同じことが言えるだろう。愛し合っているから、何を言っても許してもらえる。そう誤解している二人は結構な人数いるからだ。

 

じゃあ、夫婦なのに遠慮し合わなければ、上手くいかないのかと思うかもしれない。それなら、いっそ1人のほうが気楽だと思う人もいるだろう。けれど、そう思ったあなたはこのことわざを忘れていないだろうか。

 

「親しき仲にも礼儀あり」である。夫婦にも、カップルにもこのことわざを当てはめないといけないのかと疑問に思うかもしれない。しかし、夫婦だからこそ、このことわざが一番必要なのだ。