■日本人を勇気づける錦織圭
テニスの全米オープンの準決勝でノバク・ジョコビッチを破り、約100年にも渡り成し遂げることが出来ない日本人初のグランドスラム優勝に大手をかけた錦織圭。深夜1時から明け方まで続いた熱戦を、私もリアルタイムで見ていた。準々決勝のワウリンカ戦に勝利した時以上に、ジョコビッチに勝利した瞬間は鳥肌が立った。私自身もテニスを長年やっていたからかもしれないが、日本人が世界のトップと互角以上に戦うことが出来るとは、今でも実感として感じられない部分がある。それだけ世界の壁は厚いと感じていた。

 

テニスはメンタルが大きく左右するスポーツだ。コートに出れば2時間以上、一瞬の気も休めることが出来ない。そして、誰のアドバイスも受けることが出来ない。自分を信じる気持ち、冷静さと熱さをコントロールする気持ち、試合の流れを作る頭などが必要だ。

 

次の相手チリッチはランキング下位ではあるが、グランドスラム決勝という場ではほとんど関係がない。心身ともに最高の状態に持っていき、良い状態で戦い続けられたものが勝つ。錦織選手が世界で頑張っている姿は、多くの日本人に感動を与えている。決勝戦でも勝利し、テニスの歴史を塗り替え、多くの日本人に刺激を与えて欲しい。

 

■錦織選手を支えるUNIQLO、日清食品
準決勝ではジョコビッチ、錦織ともにスポンサーであるUNIQLOのウェアを着用。世界へのアピールという意味では、広告費を換算すれば数十億円程度の効果があったと推測できる。日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパ、アジアへ積極的な出店攻勢をかけるファーストリテイリング社にとっても、今回の全米オープンは素晴らしい大会となった。

 

UNIQLOだけでなく日清食品も大きなアピールとなっただろう。現在、テニス人気は欧米、日本だけのものではない。中国をはじめアジア各国でのテニス人気も高まっている。カップヌードルを始めとするインスタント食品を世界展開する日清食品にとって、錦織選手の奮闘ぶりとともに同社アピール出来たことは大きなプラスになった。錦織選手がコートサイドで持っていたチキンラーメンのひよこキャラクターの袋も印象的なものだった。