「仕事をしているからPTAはできません」とか本当は言い訳にならないのに、堂々とそう言って専業主婦に負担を押し付けてしまうのも、そういう意識に近いのか。それでは「仕事が忙しいから家事なんてできない」っていって、専業主婦ママに家事も育児も押し付ける夫と変わらないじゃないか。何気にそれって差別的な感じがする。働いているほうが偉いみたいな。いわゆる専業主婦ママとワーキングマザーの対立というか。(もちろんだから男性も言い逃れはできないということ。)

 

それから「夫婦の稼ぎがたとえば6:4なら、4:6の割合で家事を分担すべきだ」とかいう理屈。外で仕事をすることの対価の比率と、家事分担の比率は全然次元の違う話。それが単純な逆比になるというのはまったく数学的ではない。たとえば次のような場合。ある家庭Aでは夫が500万円、妻が500万円稼いでいるとする。ある家庭Bでは夫が900万円、妻が1000万円稼いでいるとする。上記の考えを当てはめれば、家庭Aでは夫:妻=5:5で家事をし、家庭Bでは夫:妻=10:9で家事をすることになる。Bの夫はAの夫の1.8倍稼いでいるというのに、Bの夫よりも家事を多く負担しなければならないことになる。(別にそれならそれでいいと思うんだけど、このロジックに妥当性は見出せないということ。)

 

夫婦の合計年収が多いとその分家事の全体量が少なくなるという関係でも成り立つというのか。そんなはずはない。このことからも年収の逆比で家事分担量を割り振るということがいかにナンセンスか、まったく別のロジックでアプローチすべきことであることがわかるだろう。

 

くり返すが、自分の家事は自分でやるというのがまずは大前提だろう。しかしわざわざそれぞれに行うのは効率が悪いから、まとめて家事をやるとして、そのときどきの仕事や家庭の状況やお互いの得意分野も加味して、どうやって分担するのがお互いにとって納得感が高いかをそのつど考えるのが夫婦のコミュニケーションであるはずだ。