政府の成長戦略や、企業での雇用や組織作りの取り組みに関する話題の中で、「女性活用」という言葉が頻繁に出てきます。

 

少子・高齢化や人口減少に伴う労働力不足、その他社会構造の変化への対策として挙げられることが、最近は特に多くなりました。重要な課題でありながら、諸外国との比較などを見る中では、日本はまだまだ遅れている様子が見られます。やはり、いくら表面的な制度を整備しても、企業社会ではまだまだ男性中心の意識を持つ人も多く、それが女性の社会進出を阻んでいる部分はあるのだろうと思います。

 

人の意識を変えていくことを、ただ自然に任せておくだけでは、やはりそれなりに時間がかかってしまいます。意識変革のスピードを上げるには、強制的にやらせるような施策も必要になってきますが、今はなりゆきと強制のバランスを取りながら、様子を見ている状況なのかもしれません。

 

私はこの意識変革がなかなか進まない原因の一つに、「女性“活用”」という言い方への問題を感じます。今の企業社会の中で中心的な立場となっている人たち、主に男性側からの上から目線を感じるからです。

 

“活用”という言葉の意味を調べると、「物や人の機能・能力を十分に生かして用いること。効果的に利用すること」とあります。この「用いる」「利用する」という部分に、これを言う人たちの立場を、上に位置づけたニュアンスを感じてしまいます。