最近、国内のタクシーがミニバンに切り替わりそうだというニュースがあった。なんでも高齢化社会を迎えるにあたり、お年寄りの乗り降りのしやすさに配慮し、また2020年の五輪に向けて外国人観光客が増えることも考慮したという……んだけど、いやいや、ちょっと待ってくれ。

 

体の大きな外国人観光客は喜ぶだろうけど、お年寄りが本当に喜ぶとでも思っているのだろうか。ミニバンですよ。ようやくホンダ以外にも低床をウリにしたミニバンも出てきたけれど、たいていは「セダン並み」と謳う。ということはメーカーもミニバンのほうが床が高いと認めているということだ。

 

つまり乗り込む際で言えば、ミニバンのほうが片足を大きくあげて「どっこいしょ」となる。若者や私のようなおじさん、さらに昔と比べて元気な最近の60代にとって、車の床の高さなんて気にならないだろうけど、ヒアルロン酸の錠剤が手放せなくなってきたお年頃の方々には、実はこれ、結構骨の折れる作業なのだ。

 

それこそ杖をついたり、一見ベビーカーみたいだけど子どもが乗るべき部分はよく見ると買い物バッグが付いているという謎の4輪車(シルバーカーというらしい)を押しながら歩く人からしてみれば、この「どっこいしょ」がホント、やっかい。