さて、今日は6月の終わりに出たスウェーデンの大変興味深い提案をご紹介したいと思います。DV、ドメスティックバイオレンスに関する新しい提案です。スウェーデンでは、「Våld i nära relationer(ヴォルド・イ・ナーラ・レラショーン)」と言います。訳をすると「近親者による暴力」となります。

 

残念ながらスウェーデンも例外ではなく、家庭内暴力、DVは、頻発しており大きな問題となっています。「隠れた健康問題」と言われるくらい、実は多いのが現状……。どのくらい頻繁か数字で見ていこうと思います。

 

・最低でも15万人の子どもが暴力がある家庭で育っている。

・5人に1人の割合で、家庭内暴力に何らかの形で関わっている。

・保険局は年間約1万1000件ほど、女性が暴力にあったという案件を扱っている。

・約4分の1の死に関わる暴力事件が、近親者によって起こされたものである。

※情報は新聞記事より

 

●スウェーデンにおける女性に対する暴力

・ここ10年ほどで、女性に対する暴力は30%ほど増えている。

・2012年には、18歳以上の女性に対する暴行事件の届け出は、2万8254件あった。

・上記のうち85%が男性によって行われたものであった。

・上記のうち、75%が知り合いによって行われたものであった。

・女性に対するこういった犯罪のうち、73%が室内で行われたものであった。

・室内で行われた暴行のうち、45%が近親者によって行われたものであった。ただ、これは、あくまでも届け出が出されたものであり、実際の数字はこの数倍になると思われる。近親者による家庭内での暴力は、5件に1件ほどの割合でしか警察に届け出は出されていない。

 

●スウェーデンにおける男性に対する暴力

・2012年には、40,343件届け出があった。

・このうち、88%が男性によって行われたものであった。

・このうち、75%が知り合いによって行われたものであった。

・男性に対する暴行事件は、屋外が多く、58%にのぼった。

・このうち8%が室内で近親者によって行われたものであった。

・男性は、DVよりも屋外での暴行事件が多い。

※情報は、スウェーデンの女性支援団体の統計より

 

増え続けている女性への暴力、男性と比べると、かなり家庭で行われていることが分かります。こういった統計にあがってくる数値というのは、それでも、現実よりは少ないです。本当はもっとあるかと思うと、心が痛みます。そういった中で育つ子どもたちが多いこと。暴力とともに育つ子どもの多くが、男の子は暴力を振るう側に、女の子は、暴力を受ける側になりやすいという研究もあります。長い夏休み、どうやって暮らしているのか気がかりです。