■歌でもダンスでもルックスでもない“何か”
Jr.の世界は「実力だけじゃない」と語る山田。どれだけ踊れても、歌が上手くてもデビューできるわけではない。社長や誰かの目にとまることも必要だと伝えている。

 

山田は滝沢秀明の舞台『滝沢演舞場』に出演したときに、舞台裏で関ジャニ∞の大倉から「きみ、山田くんだろ? 踊り上手いな~」と声をかけられたそうだ。一生懸命頑張っていれば誰かが見ていてくれると自信につながったという。大倉をはじめ関ジャニ∞メンバーも、仕事がない時代はアルバイトをして食いつないだ。大倉も苦悩の時代を経ているだけに、一生懸命に取り組む山田の姿にかつての自分を重ねていたのかもしれない。

 

たとえ光るものがあって掴んだデビューも、ブレイクする確証も息の長い活動ができる保証もないのだから厳しい世界だ。デビュー前の、しかも10代のうちからこんな競争社会を生き抜いてきているのだ。

 

ジャニーズのタレントは、自分から応募したというよりも、姉や母が勝手に履歴書を送ったことをきっかけに入所したという話をよくしている。中には誰が送ったかわからない人もいる。それでもオーディションに出向き、合格をもらい、Jr.としての一歩を踏み出している。

 

自ら手を挙げて歩んだ道じゃないにも関わらず、ここまで過酷な環境に身を置き続けることができるのは、先輩たちの後ろ姿に憧れを抱いていることはもちろんだが、「ライバルに勝ちたい」「その他大勢から抜きん出たい」という闘争心をかき立てる環境も大きいと思う。

 

どれだけ不遇の時代が続いたとしても、続けていなければチャンスは巡ってこないわけで……。何の約束もない中で、ただただ前を向いて、腐ることなく努力を続け、さらに学業との両立を図っている。逆にこれほどの厳しい環境を乗り越えられる人間にならなければ、芸能界という世界でジャニーズの看板は背負えないようだ。