米ホリンズ大学心理学助教授のTiffany Pempek氏は、
「テレビをつけっぱなしにしていると、子どもの言語発達を妨げる」
という論文を発表しました。
The Effects of Background Television on the Quantity and Quality of Child-Directed Speech by Parents
1歳児15人、2歳児17人、3歳児17人とその保護者(父親2人、母親47人)の合計49組を集め、子どもと一緒に遊ぶ様子を60分観察しました。
そのうち30分は、部屋のテレビをつけっぱなしにして、テレビがついているときと、ついていないときの親たちが子どもに接する様子に違いがあるか調べました。
すると、テレビがついているときのほうが、テレビがついていないときよりも、親たちの1分あたりで話す単語数や発話数が減るだけではなく、新しい単語数も減っていたということがわかりました。
子どもたちの言語発達は、まず親から影響を受けます。親がたくさん話しかければ、子どもは早く覚えるもの。子どもたちがテレビを見ていなくても、部屋のテレビをつけっぱなしにしていることは、子どもへ話しかける言葉が減ることになり、言語能力の発達に悪影響になる可能性があるのです。
テレビだけでなく、“親のスマホ”も同様に、子どもの言語能力への悪影響が考えられます。