■収入について

よく出る話題ですよね。低い低いとはいっても世の中を見渡せばさほど低いとは思いません。ちなみに年齢や経験年数別の月額給与を知りたい方はリンク先の表番号3のエクセルを開いて確認いただければと思います。→平成25年賃金構造基本統計調査

 

ただ、低いと感じさせられる因子が若い人に潜んでいるのは無視できない事です。その因子とは"奨学金返済"と"勉強会費用"です。養成校過多で私学出身のセラピストが増えていることは容易に思いつくところです。奨学金返済をしながら働いている人も多いと思います。多ければ月額2万円以上の返済。結構きついですよね。

 

そして、この仕事に就いていれば自己研鑚は外せない。参考書を買うにしてもお金がかかります。一般サラリーマンと比べて自己投資額は多いでしょう。と、なれば潜在的に収入が低く感じるのも理解していただけるのではないでしょうか。で、今後収入が上がるか?という話ですが、セラピストに限らずそういった時代ではない。というのが私の意見です。

 

1. ベースアップ・終身雇用は終わっている

こんな事を言うと「不安を煽るな!」と言われるのでしょう。しかし、私見です。判断は個々に委ねられますので御容赦ください。ベースアップや終身雇用は景気や経営状態が良好だから可能であり、かつてのような経済成長を遂げているわけではない現在の日本でこれを求めるのはあまりに安易だと思います。おそらくどの職業でも一緒であり、なにもセラピストに限った話じゃないでしょう。少なくとも期待したり、当たり前と考えていくには厳しいと思います。

 

2. 病院や施設の収入

病院や施設の収入は、医療・介護保険による診療報酬と1割~3割の国民自費負担これが基本です。診療報酬はリハビリテーション算定料だけで考えてはいけません。入院基本料などさまざまなものがあります。

 

リハビリテーション算定料が上がっても他の診療報酬が下がれば施設側の経営状況は変わりません。国が医療費削減を明言している以上、施設等の収入が上がっていくというのは考えにくいです。ちなみに介護保険にしても医療から介護の移行による介護保険利用者急増により、働く場所は増える予測はできますが、収入は上がりにくいというのが私の予測であります。

 

3. 起きている事は医療介護従事者すべてにあてはまる

先に挙げた1,2の問題を見るとセラピストだけがどうこうではなく、今まで聖域、安定と思われていた医療・介護分野全体が抱えている問題というのがおわかり頂けるでしょうか。

 

医師だって大きく給料は下がっています。セラピストだけではないのです。その点を考慮するとセラピストうんぬんとしてではなく、“働く人間”として将来の収入を考えるのは当たり前でしょう。家族がいればなおのことです。実際に年収300万円に満たない環境で働いている人に対し、そういった環境でない人が「収入なんて気にするな!」と、言うのは暴論と捉えられる可能性があると思います。