4月11日、市民団体「憲法第9条にノーベル平和賞を」実行委員会は、ノーベル賞委員会から候補として受理されたと明らかにした。ノーベル平和賞の対象は個人に限られるため、候補者は「日本国民」になるということだ。

 

「核のない世界」を目指すと訴えていたバラク・オバマ米国大統領が、2009年のノーベル平和賞を受賞した際に、世界各国から波紋をよんだ。なぜなら就任間もなかったバラク・オバマ大統領は、具体的にはまだ何も達成していなかったからだ。

 

ノーベル平和賞は、何かを成し遂げた人へ与えられる賞なのか、それともノーベル委員会が望ましいと思える社会を実現するために与えられる賞なのか、今回の「憲法第9条」のノーベル平和賞ノミネートに、多くの人が若干の違和感を感じる部分はそこにあるのだろう。果たして日本人は「憲法第9条」を守るために何かを成し遂げているのだろうかということだ。

 

話は変わるが、私自身、ライフワークの一つとして、東京大空襲の羅災者の方々に対してインタビューをさせて頂き、映像に記録させて頂いている。また、3月には広島の平和記念資料館を訪れるなど、切に平和を願うものの一人だ。憲法第9条に関しても、憲法が出来た背景や現状を踏まえても、誇るべき法律であると思っている。

 

ただそれでも今回のノミネートに若干の違和感を感じるのは、私たち日本人は「憲法第9条」、つまり戦争放棄について本当に「自分ごと」として考えているのだろうかということだ。