そういう中国に暮らしていて感じるのは、極端な世襲は理不尽な格差を生み、それが大きな不満となり、社会が不安定になるということ。

 

そして、その不安定さが極限に達すれば、想像もつかないような大きな変革が起きて、自分の子孫がとても苦労する……なんてことになりかねません。

 

それが人間の性(さが)と言ってしまえばそれまでですが、私たちは「人類は皆平等」という理想を求めて長い間努力してきたわけですから、格差を助長するような風習を「当たり前」としてはならないと思います。

 

色々な事情があって、息子や親類を役員として参画させるにしても、それは役員ポストの一部分に抑えて、一般入社でも能力があれば社長になれるという風潮を作り上げていくべきです。

 

会社はそこに人が集まり、動き出した瞬間から、誰の所有物でもない一つの共同体になる――そういう認識を持てる会社こそが、人を育て、新しさを生み出し、希望ある未来を創造していけるのだと思います。