世襲制は基本的には反対です。ただ、私も子どもがいるので、子を思う親の気持ちは理解できます。もし、自分が苦労して成功した会社の社長だったら…… と想像した時、「身内に継がせたい」という気持ちは、やはり抱くだろうなと思います。

 

会社の世襲制は、大きな視野で考えた時にはデメリットですが、社長(個人)やその周囲にとってはメリット大なんですよね。百年企業に多くの世襲企業があるように、技術や伝統の継承など、企業単体にとっては良いことも少なくありません。

 

しかも、引退を考えるのは高齢にさしかかった時期で、残された人生の長さを思えば、自分や自分の大切なものを優先したい……という気持ちになるのは自然な流れだと思います。だから、自分の欲望を抑えて、世襲しない決断をする人はかなりの人格者。そうそうできることではありません。

 

けれど、本当の意味で未来を想えば、やはり、世襲はするべきではありません。

 

私の生活する中国は「官二代(幹部公務員の二代目)」「富二代(金持ちの二代目)」「貧二代(貧乏人の二代目)」という言葉があるぐらい、権力も金も貧困も、しっかり次世代に受け継ぐ世襲大国です。