「社長の息子だから次期社長になる」という単純な世襲制度には疑問が残りますが、企業の経営者として任せられる能力と人間性を備えていると判断するのであれば、もちろん社長になってよいと思います。ただ誰が判断し、どのように企業経営をしていくのかという舵取りは、たとえば現社長一人の判断ではなく、誰もがみて「この人がふさわしい」と思ってもらえることが理想でしょう。

 

たとえばジャイアンツの原監督が、開幕投手を任された甥の菅野選手に対し、「他の投手と比べ、実力が五分五分ならば使わないが、少しでも上回っていると判断した場合は彼を起用する」といった主旨の発言をされていましたが、それと同じじゃないかなと思います。

 

身内だからこそ評価は厳しいけれど、それでもふさわしいと思えるような高い技術(会社経営であれば経営手腕であったり、知識であったりいろいろあると思いますが)、人間性などを兼ね備えているのであれば、他の誰からも文句なく起用されるということです。

 

ただし身内で会社を引き継ぐ場合、その人に過度なプレッシャーがかけられることもまた理解しておく必要があると思います。常に先代と比べられますし、少しでも業績が悪化すると「同族だからダメなんだ」といわれかねない。経営の中枢にいる生え抜き社員に対しても配慮する必要がありますし、任される側にとっては「火中の栗を拾う」ようなものです。

 

それでも将来、会社を引き継ぐことになるのであれば、一度別の環境で働いてみることを勧めます。